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サーフトリップtoポンペイ、とあるライターのつぶやき
- 16.04.13
まだポンペイの名は世界には轟いていなかった。
およそ10年前。
ポンペイといえばイタリア・ナポリ近郊にある古代都市のことしか
頭に浮かんでこない、そんな時代だった。
ミクロネシア連邦の島に極上の波が割れるという噂を聞きつけ、
興味本位半分、疑い半分で旅することを決めたのだ。
ほとんどなんの情報もないまま、ただチュービーでピーキーな波が
ブレイクするというインフォメーションだけを頼りに、長めのサーフボード
1本をボードバッグに入れて向かう。

パーフェクトなバレルを形成するポンペイのPパス。まるでガラス細工のような美しさ
到着した日からずっとぐずついた日が続いた。
現地入りしてから聞いたところによると、ポンペイは世界で2番目に
雨量の多い土地だと言う。
波も小さく、のんびりとした雰囲気のまま、ただ時間だけが無為に過ぎていった。
ところが、約1週間の滞在期間があっという間に残り2日となったとき、
ポンペイが本来の姿を現し始めた。
ボートを駆使してアウターのPパスと呼ばれるポイントに到着すると、
それまでは想像にもつかなかったようなクオリティの3ftの波が
ブレイクしていたのだ。
サイズはそこそこだったが、ボトムターンから軽くワンターンをして
ブレイクに合わせると、見事なまでに波がボウル状にバレルを形成し、
サーファーを包み込む。
チューブの大きさに合わせて少しかがんでいると、オートマティックに
穴を抜けている。
そんなコンディションになることを知っていたかのように同じポイントに
集まってきていたのは、オーストラリア・トラックスマガジンの取材陣たち。
マーゴ(ブレンデン・マージソン)や他にも名のあるプロ(とはいえ名前は
忘却してしまった…)がやってきて、まるでサーフィンDVDそのものの
ライディングを目の前で繰り広げる。
アマチュアサーファーでも一度チューブに入ってしまえば、メイクするのが
比較的容易な極上の波だ。
いい意味で予想を裏切られる形の出来事に、旅の一行は歓喜した。

ボートで向かって初めて遠目からポンペイ本来の波の姿を見たときのインパクトといったら…
だが、ポンペイはそれでもまだポテンシャルの底を見せていなかった。
翌日となった旅程最終日。
Pパスには6ftを超えるサイズの、まさにパーフェクトなバレルが出現したのだ。
オーストラリア・トラックスマガジンのプロたちは、夜明けと同時にポイントに
現れていたようで、次々とスタンディング(!)でチューブを抜けてくる。
余計なトリミングなど一切せずにロングバレルをメイクしてくる彼らの姿からは、
余裕さえ感じられた。
そして、そんなバレルセッションの輪に加わる。
人生で一番長く、穴の大きなチューブライディング。
そんな夢のような時間はフライト直前まで続いた。
その間に乗ったチューブの波=抜けたチューブの波の総数は、
300本以上に上った。

その後も雑誌などのメディアでポンペイの波が取り上げられているけれど、それもこのブレイクを見れば納得
帰国後、しばらくするとポンペイの名は世界中のバレルフリークに
知られるようになった。
雑誌をはじめとしたメディアでも続々と紹介されていった。
あるときはミクロネシア連邦として、あるときはキャロラインアイランズとして。
名前はともかく、その謳い文句は、どれも「世界屈指のパーフェクトウェーブ」と
いった趣向だったのは言うまでもない…。
以上、ポンペイが広く世に知られる直前のお話でした!
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